ずっと見てたんだ

田栄SS……にも満たないシロモノ。
田→←栄で、それぞれの独白。
どっちがどっちかは、まぁご想像にお任せしますが。
テーマ？えっと……草食男子と肉食男子？（笑）

いや、なんかふっと頭に浮かんで書きたくなって。
やっぱり書きたいときに書かないとね。

ずっと見てたんだ。
きみの後ろ姿を。

いちばん前を、誰よりも先を走るきみの背中は、いつでもきらきら輝いていて、眩しかった。
時々振り返って、オレの名前を呼んでくれることが嬉しくて、そのまっすぐな瞳の中にオレが映っているのが嬉しくて。
その瞳に映るのがオレだけだったらいいのにな、なんて高望みまでしてしまう。

好きで、好きで、泣きたくなるくらい大好きで。
でも、触れてはいけないって解っているから。

だから、せめて。
もう少し、近付いても……いいのかな？

 

ずっと見てたんだ。
きみの横顔を。

いつでも、誰に対しても、絶えず穏やかに微笑んでいるきみの横顔は、ただ見てるだけで幸せになれる。
その笑顔がオレに向けられるのが嬉しくて、その優しい瞳の中にオレが映ってるのが嬉しくて。
オレ以外の誰にも微笑みかけないで欲しいなんて、そんな身勝手なことまで思っちゃう。

好きで、好きで、独り占めしちゃいたくなるくらい大好きで。
誰よりもきみの近くにいたいから。

だから、なぁ。
そろそろ、オレにものになってよ。