仕事しつつ覗いてた絵茶で、ハロウィン水栄をちらっと書いたのでここに置いときます。
いつか続き(R指定←)書いて完全版としてサイトに置きたいなあとも思っている。
来年のハロウィンまでの宿題ってことで(笑)
更新するものもないし、せめてここで……。
……あ、でもタジサカ祭提出文上げないとだ。
花水同盟も参加表明したいしなあ……。
サイト弄る時間がなかなか取れないよう。
というわけでハロウィン水栄!
お題は甘々、水谷の台詞「栄口、だあいすき」ってことでした。
「さっかえぐちぃ~っ!Trick or Treat!?」
「……なんの、真似?」
『用事があるから最後まで部室に残っててね』と水谷に言われたのが、今日の部活が始まる前。
『準備して来るからちょっと待ってて』と水谷に言われ、誰もいない部室に一人取り残されたのが10分前。
ばーんと勢い良く部室のドアを開けて、再び戻ってきた水谷はめちゃくちゃテンションが高くって、満面の笑みを浮かべてて……頭につけてるアレは……まさか、猫耳?
「なにって、ほら!今日ハロウィンでしょ?」
ぺたん、と座り込みながら、にこにこ笑って水谷は言った。
ハロウィン、って……仮装してお菓子か悪戯か、ってアレのこと?
それって、今日だっけ……?
そのためにわざわざ、猫耳まで用意して?
「そうだっけ?」
「そうだよ~!だから栄口、Trick or Treat!?」
ずいっ、と水谷が顔を近づけて来て、青っぽい不思議な色の双眸が、オレの目を覗き込む。
こうやって見つめられるといつも、吸い込まれそうだって、そう思う。
なんだか頭がくらくらしてきて、胸が苦しくなるような感じがして……。
「ねえ、どっち?お菓子か、悪戯か。」
至近距離でそう囁かれて、ぼんやりする頭で一生懸命考えるけれど、そんな状態でマトモな結論なんて出せるはずも無くて。
オレはそのあとどうなるかも想像できないまま、馬鹿正直に答えてしまった。
「お菓子、なんて、持ってない、よ……?」
「ふうん……じゃ、悪戯だね?」
そう言ってにいっと笑った水谷が、何か良からぬ事を企んでるような気がして、マズイと思ったときにはもう遅かった。
ただでさえ吐息が掛かるほどに近かった水谷の顔が、ゆらりと更に近づいてきて、反射的に目を閉じたその直後、耳朶にぬるりと生暖かい感触。
「ぅわっ!」
その上かぷりと甘噛みされて、オレは思わず声を上げてしまう。
悪戯って……こういうことかよ!まさかコイツ、もともとコレが狙いで……!?
「ちょ、水谷、やめろ……っ」
「栄口、だあいすき」
その身体を押し退けようとしたところで、耳元で甘い声で囁かれて。
へなへなと腕の力が抜けていく。
「……ねぇ、もっと悪戯してイイ?ハロウィンだし……。ね?」
まるでそのタイミングを見計らったように、水谷は吐息混じりに甘く誘うようにオレを唆す。
(……ハロウィンじゃなくたって、いつだって悪戯するくせに。)
そう思ってはみたものの、実際に声にする余裕はもうなくて。
オレは瞼を閉じて、水谷の腕に身体を委ねた。