初めて書いたよ

部屋の中で猫たちが大運動会開催中です。
鬼ごっこはいい加減やめてください。
私を乗り越えて走り回るのはやめてください。
いい加減、落ち着け！

デコメ日記の方でも書きましたが、twitter始めました。
http://twitter.com/show_ma
まだまだ試験運用段階というか、どういう位置づけにするか決めてないんですが……。
とりあず、振りネタ、中日ネタ、なんでもありのカオスにしていこうとは思っています（笑）

ところで。
先日の絵茶で、なんかしらんがアミダに参加してサカミズＳＳを書きました。
勿論初めてです。
栄口が攻めっていう選択肢は私の中に殆ど無いので。
サカミズっていうか、なんかいつもより栄口の気が強いミズサカって気がしないでもないですが。
思いのほか気に入ったので、ここに残しておこうと思います（笑）

どんなに邪険に扱っても、どんなに冷たくあしらっても、水谷はついてくる。
いつも、いつも、いつも。

「ねーねーさかえぐちィ」
「……。」
「ローソンでさぁ、新発売のロールケーキがあんの、知ってる？」
「……。」
「それがめちゃくちゃウマいらしいのね」
「……。」
「今度一緒に食べよーよ！」
「……。」
「ねーちょっと聞いてる？」
「うっさい。」

ぴしゃりと一言、言い放つと、隣を歩く水谷は「えええええ……！」とみじめったらしい声を上げた。
マジ、情けない奴。

「栄口、ヒドくない？」
「ひどくない。」
「えぇ～、だけどさぁ」
「水谷、ウザい。」

再びぴしゃりと言い放ち、歩みを速める。
しゅん、と落ち込んだような水谷の気配がだんだん後ろに離れていって、オレはちらりと背後を振り返った。

しょぼんと俯いて、とぼとぼと歩きながら。
まだ、水谷はついてくる。
どんなに邪険に扱っても、どんなに冷たくあしらっても。

だから、安心する。
いつだって、どんなときだって、水谷はオレを追いかけてきてくれる。

「ほら、水谷」
足を止めて、振り返る。
水谷はオレと同じように足を止めて顔を上げて、きょとん、とオレを見つめた。
「……ローソン、行くんだろ」
素っ気無く、そう言ったら。
水谷の表情がぱぁっと輝いて、小走りにオレ方へと駆け寄って来て。

オレは水谷が追いつくよりも前に、再び踵を返し、歩き出した。

優しくも出来ないし、素直でもないオレに、お前はいったいいつまでついてきてくれるんだろうな。
なあ、水谷。